微積分と物理​/実数の定義 のバックアップの現在との差分(No.14)

Unity学習帳2冊目微積分と物理 / 実数の定義 のバックアップの現在との差分(No.14)
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14: 2015-10-19 (月) 17:47:14 osinko ソース 現: 2015-11-04 (水) 22:28:03 osinko ソース
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\(a= \lim _{ n\rightarrow \infty  }{ 1-{ \left( \frac { 1 }{ { 10 } }  \right)  }^{ n } } \)も同様になる&br;\(a= \lim _{ n\rightarrow \infty  }{ { \left( 1-\frac { 1 }{ { 10 } }  \right)  }^{ n } } \)等とすると式の意味が全く変わってくるので注意(この場合は二項定理が必要になってきて計算結果も大きく変わる) \(a= \lim _{ n\rightarrow \infty  }{ 1-{ \left( \frac { 1 }{ { 10 } }  \right)  }^{ n } } \)も同様になる&br;\(a= \lim _{ n\rightarrow \infty  }{ { \left( 1-\frac { 1 }{ { 10 } }  \right)  }^{ n } } \)等とすると式の意味が全く変わってくるので注意(この場合は二項定理が必要になってきて計算結果も大きく変わる)
 +このように切断により集合\(B\)に必ず最小値の端を持つ事になり集合\(A\)と重なって数としての穴は開かないようになる。つまり「実数の連続性」はこれによって得られる
ここで、この理屈が正しいことを計算機を使って確認してみる(実際に計算機を用意して以下を試す) ここで、この理屈が正しいことを計算機を使って確認してみる(実際に計算機を用意して以下を試す)
\(1\div 9=0.11111...=0.\dot { 1 } \\ 2\div 9=0.22222...=0.\dot { 2 } \\ 3\div 9=0.33333...=0.\dot { 3 } \\ \quad \quad \quad \vdots \\ 8\div 9=0.88888...=0.\dot { 8 } \\ 9\div 9=0.99999...=0.\dot { 9 } =1\) \(1\div 9=0.11111...=0.\dot { 1 } \\ 2\div 9=0.22222...=0.\dot { 2 } \\ 3\div 9=0.33333...=0.\dot { 3 } \\ \quad \quad \quad \vdots \\ 8\div 9=0.88888...=0.\dot { 8 } \\ 9\div 9=0.99999...=0.\dot { 9 } =1\)
-\(切断(A,B)\)を利用すると「実数 = 切断( 実数表現 , 有理数表現 )」が得られる。\(A\)も\(B\)も有限の紙の上で書ける表現となる +有理数の境目を使って\(切断(A,B)\)を利用すると「切断( 連続として重なっている隣の点の実数表現 , ジャストの有理数表現 )」が得られる。\(A\)も\(B\)も有限の紙の上で書ける表現となる。反対に紙に書けない無理数のような無限に続く実数の値は一端、有理数の近似値にして近似の実数を得るしかない 
-反対に紙に書けない無理数のような無限に続く実数の値は一端、有理数の近似値にして近似の実数を得るしかない+ 
 +**その他の証明 [#g5a9868f] 
 + 
 +***上記の証明の逆パターン。この証明でも切断の境目はどちらかの集合に含まれている [#zf85bae1] 
 + 
 +どんな実数\(r\)に対しても、\(r\)より大きい有理数\(a\)と、\(r\)より小さい有理数\(b\)がある 
 + 
 +\(r\in \mathbb{Q}\quad ,\quad r≠\mathbb{Q}\quad ,\quad r≠\emptyset \) 
 + 
 +\(r\)は有理数の部分で空集合でない 
 + 
 +\(r\left( a,b \right) =\left( \left\{ a\in \mathbb{Q}\wedge a\notin r|a>r \right\} ,\left\{ b\in \mathbb{Q}\wedge b\in r|b\le r \right\}  \right) \) 
 + 
 +\(r\)は有理数の部分集合なので\(a\notin r\)であるような有理数を勝手に取る。&font(Red){\(a\)を実数としてみると\(a>r\)となる。};\(b\)は\(b\in r\)となるような値を取る。実数の定義を切断を使うと、このように証明できる 
 + 
 +***無理数の場合 [#oc98dfc1] 
 + 
 +\(r\)が無理数と考えた場合、こうなる?(あってるかわからない) 
 +切断の境目がどちらの集合の中にも含まれていない。有理数の切断が二つの組に最大値も最小値も作りえない時、その"切断"が無理数を定義する 
 + 
 +\(r\left( a,b \right) =\left( \left\{ a\in \mathbb{Q}\wedge a\notin r|a<r \right\} ,\left\{ b\in \mathbb{Q}\wedge b\notin r|b>r \right\}  \right) \) 
 + 
 +自然数から整数、整数の比から有理数になり、有理数の切断から無理数が生まれ実数となる 
 +無理数が切断の境目に使用された場合、数の隙間が発生する。この隙間を埋め続けるような「永遠に割り切れない循環しない数=無理数」となる 
 + 
 +#hr 
 + 
 +資料:「虚数の情緒」P454はこのデデキント切断を指して説明している
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